■2002/07/02 初めまして。くまさん （Ｏさんからの「くまさんの入院日記」へのコメント）

闘病日記（にしては面白すぎ）読ませていただき、お人柄に好感を覚え
メールします。

私もほんの１週間前、厳密に言うと先週水曜の健康診断のレントゲンで「胸部が腫れてる」と
別室に呼ばれ「胸腺か甲状腺かわかりませんが５CM位の物が見えます」と言われ奈落の底へ(泣）
大慌てで金曜に元職場の公立病院の胸部外科医の下に駆け込みました。
明後日にＣＴ撮影、翌日の朝一番に診察予定ですが、時間が立つにつれ恐くて
恐くて。家庭の医学には「７０％は良性で、治療法は手術」って書いてたけど
「その手術が恐いんだよ〜。私は自慢じゃないけど切ったり縫ったり折ったりした事
ないんだよ〜」と恐くて恐くて・・・いい年（３３のゾロ目）
結果どころか検査もまだなのにここ３日間、「紫イペ」だの「青汁」だのを飲みまくって
ます。痛そうですね手術。クスン。でもくまさんの日記に励まされました。
ありがとうございました。

■2002/07/05 開胸仲間のくまさんへ （Ｏさんからいただいたメール）

こんばんわ。先日メールしたＯです。

> Ｏさんの、検査の結果が、少しでも良い
> ものでありますよう、お祈り申し上げます。

本日造影ＣＴの結果診断に行きました「腫瘍の中の奥に隠れてる
こともあるので 断言は言えないけど、ほぼ良性と言い切れる。
でも既に大きめ（５ｃｍくらい）な事と場所的に（心臓や肺の
近くになるので）今後大きくなってこれらの大事な器官を圧迫
したり胸を強打したりして破裂しても大変なので、手術して
取ろう。取ればそれですんで投薬も何もその後はする事ないし。な？」
と言われ、同行していた母と姉ともその場で「じゃお願いします」と
手術してきっぱりとってもらうことにしました。
病名的にはやはり「胸腺腫」ってとこみたい（診断書貰うの忘れた。
でもまだ術前検査にチョコチョコ行くだけだし）

くまさんのは卵大だったようですが、レントゲンで見えなかったん
ですよね？ 私のはかなり前部のようでＣＴでも６ｃｍ大で丸見えです

これから外来で心電図だの、検尿検便だのの術前検査をすませ
多分８月頭くらいに入院じゃないかと思われます。

手術は怖いけど、くまさんにお聞きしたとおり、今は硬膜外ブロック
麻酔で術後の痛みもほぼ無く、２週間くらいの入院で済むらしいし
（内視鏡で取ってと頼んだがちとでかすぎて「そりゃあかんわ」と
言われてしまった。開胸仲間に入れて下さいませネ）

そういうわけで、まあ術前は怖いけど他の病気よかマシらしいし
（ある意味内科疾患の方が投薬とかで長くかかるしなあ）
今は傷もほぼ残らないように整形外科的処置も可能らしいので
決断しました。ある意味「どうなんだろう？」と言う期間が過ぎて
すっとした面もあります。

私のこの夏は病気に捧げるようです。あ、私も重症筋無力症は
合併してないようです。

取り急ぎお礼まで。

■2002/08/11 re:その後いかがお過ごしですか？ （くまが出したメールへのお返事）

> Ｏさん、その後いかがお過ごしでしょうか？
> 「胸腺入院日記」の くまさんです。
>
> お見舞い と 暑中お見舞いを申し上げます。
>
> 開胸手術ですと、３週間くらいの入院で、そろ
> そろ、ご退院なさったでしょうか？暑いですから
> ご自宅での療養も大変かもしれませんね。

お返事遅くなりました。今日退院してきました。
結局、前縦郭の先天性奇形腫だったのですが、
８ｃｍにもなってたそうです。心臓の縁のギリギリまで
大きくなってて危機一髪といったところ（＾＾；）
少し肺もへっこんでたとのことでした。
そういうわけで疑いなく良性でございました
でも術後の経過はよく術後１２日目で退院しました。
術後の経過は、本当にくまさんやみやおさんの日記が
参考になり、乗り越えられました。本当に感謝です
（しかし管はほんとに痛かった・・・キズよりも痛かった。
キズは硬膜外ブロックのおかげでホントにマシでした）

術後４日目位からスーッと楽になりましたが。

同様の症状に悩む方の励みになれば嬉しく思います。
掲載の方、よろしくお願いします。
もしこのメールの内容も参考になるようでしたら
載せてください。

■2002/08/11 参考になりますね （くまがｔさんの掲示板をお教えしたメールへのお返事）

退院直後と言うのに、「ネット中毒」のため久々のPCの前から
離れられずにいます（＾＾；）

> 管ってドレインですか？
> あれは、私の場合抜くときにちょっとイヤな感じがあった程度ですが、
> 痛い方は本当に痛いみたいですね。

私の場合両方の肺が少しへっこんだせいで、ドレインは左右両方に
入れられたんですよ(T0T)
おかげで肩甲骨の後ろあたりがズキズキ。両方なので動けないので
余計にズキズキ（泣）抜かれた瞬間は天国でした(苦笑）
おまけに腰ではなく、お尻が痛くて・・・恥らいつつも看護婦さんに
「お尻痛いの」と訴え見てもらったら薄っらと皮がめくれてるとか（悲惨）
テープのようなものを貼ってもらってマシになりましたが。
睡眠不足の一因となりましたね。病院の乾燥でのどもやられて、
カラ咳も出たし・・・軽い咳ひとつが開きになった身には地獄の責め苦
でした。でも開きのキズって、一直線だから当初は痛いけど、後は
楽なんですって。確かに同室の肝臓とか切った人は斜めカーブなので
かなりの期間、痛そうでした。

電動ベット使用の際は足の部分を高く上げて、お尻への負担を
減らす方がいいみたいです。そうそう私の部屋には今、介護ベット
が来てるんです。まだ寝起きがきついので、家族が借りてくれました。
今は介護用品のレンタルショップ多いのですぐ見つかったそうで、
一ヶ月レンタルで１２０００円だそうです。病院のベットより寝心地いいです。
退院後の生活に不安を感じる人は借りてもいいんではと思います。

それにしても、同病の方って多いんですね。私も自分がなるまで
こんな病気があるとは知らなかったのに。術後経過も参考になります。
くまさんのおかげで、また不安が軽くなりました。感謝です。ではまた・・・

■2002/08/11 はじめまして （Ｏさんがｔさんの掲示板に書いた１通目の書き込み）

くまさんからの紹介でお便りします。Ｏと言います。
私も前縦郭奇形腫で本日退院ほやほやです（じゃ寝てろって？）
私も６月初旬の健康診断のレントゲンで異常陰影を指摘され
ＣＴ検査等の後、７月３０日に手術しました。
何と８ｃｍもあったんですよ〜。びっくり。
先天性のものだろうというお話で、ずっと胸骨の真裏に隠れて大きくなっていって、それが大きくなって横にはみ出してレントゲンに写ったんだそうで・・・それにしても聞いた事ない病気ですよね。
一ヶ月位後輩になるので、いろいろお話をうかがえたらなと思ってます。どうぞよろしく。

■2002/08/12 珍しくないそうです （Ｏさんからいただいたメール）

くまさん　こんにちわ。
昨日に続き、再びネット遊び中の半病人・Ｏです。

昨日伝え忘れたのですが、私の入院していた病棟では
縦郭腫瘍は珍しくないらしく、何と私と同じ部屋にも
２名いました。１人は中縦郭腫瘍とかでしたけど。
その方は人間ドックのCTで２ｃｍの腫瘍が見つかったそうで、
脇の下あたりから胸腔鏡補助下腫瘍摘出術とかで取って
もらったそうです。
「いいなあ開きでなくて・・・」と思いましたけども、結構術後傷が
ビリビリ傷むという話でした。傷の大きさは私の方がかなり大きい
けれど傷みは五分五分ってとこでしたね。

縦郭腫瘍、私の主治医によると「そう珍しい物でもない」そうです。
病院によるのかなあ。縦郭腫瘍だけでも年間数十件は手術してる
そうだし。奇形腫の件に関しても ｔ さんの主治医は初めて
見たそうですけど、ウチの主治医は術前説明で既に「多分奇形腫で
腫瘍の中身は髪の毛とか皮膚組織（垢とか）だと思う」と言ってました。
私も当初は一応ＭＧの抗体検査とか受けましたけども。

胸骨の裏の胸腺は免疫に深く関係するそうですけど、受精卵から
胎児になって育つ過程で、本来身体の一部となるはずの何らかの
核細胞が迷い込んで（迷入と呼ぶらしいです）徐々に育って
いったのだろうと。胸骨の真裏だったので普通のレントゲンでは
写らず（ＣＴ撮ってたらすぐわかったみたいですけど、撮る機会が
まったくなかったんですよね・・・自慢の健康体でしたから）
腫瘍が大きくなりすぎて骨に圧迫されて横にはみ出したところを
ようやくレントゲンが捉えたのだろうと・・・術後、主治医いわく
「来年だったら破裂してるか、心臓にベッタリ癒着して手遅れだった
だろう」・・・怖いよお、今年見つかってホントに良かった(ＴＴ)

ところで病院選び・・・実は何も考えてなかったんですよ、私。
幸か不幸か、元職場の病院がその筋（腫瘍や成人病）の専門病院
だったので。結果的に良かったのかなあ。悩んでたら手遅れだったかも
しれませんしね。
くまさんも良い病院を選んだようですね。病院選びのポイントとして
「年間手術実績の高い所」が良いって本で読みましたけど、術後の
処置とか考えると、その方がいいかもですね。外科病棟だったので
看護婦さんもかなり手慣れてました。まあその分シビアでもあり
当然のように「手術翌日から歩く」と言う命題を与えられましたけど。
スケジュール表が術前に配布されて「手術翌日・ベットサイドで立つ」
「術後２日目・院内歩行開始、尿管除去」とか・・・術前には「絶対
不可能だよこんなスケジュール」と思いましたけれど、できるもんですね。
くまさんの言うとおり「人間って偉大」としみじみ思いました。

しかし主治医が珍しくないと言っても、一般的にはやはり知られてない
ですね。友人知人に何度「縦郭腫瘍」って言っても「？」のようで
勝手に肺の病気とか胸の病気にされてます（＾＾；）

喉もと過ぎればつかの間の入院生活でした。心残りは私自身が
腫瘍を見てないってこと・・・手術直後、摘出した腫瘍を「見たく
なかったのに見せられた」うちの親は「ウニのような色だったし
生臭かったわ」だそうですが、長年体内で育ってた腫瘍・・・
見たかったなあと思います。変でしょうか？（苦笑）

（くまさん注）変じゃありませんって。病巣とはいえ自分の体の一部ですもの、見たいですよね。私も
手術中の患部の写真。（注意！かなりグロテスクです）
摘出後の患部の写真。（ちょっとグロテスクです）
を、もらいましたもの。この写真は「患部を見たい」って言って家族に頼んでデジカメを渡しておいたら、
写真を撮るかわりに先生がくれたものです。やっぱり自分にとっては宝物かな。
ただ、写真では匂いがわからないですが、実物を見た家族の証言だとやはり生臭かったそうです。

■2002/08/12 あ、くまさんだぁ〜 （ｔさんの掲示板へ私が書いた書き込みへのＲＥＳ）

＞私は、あとは左胸の違和感がなくなれば、だいたい
＞完璧ですが．．．

いいですねえ。私はまだ寝る前の座薬が手放せない(泣）
我慢できないって程ではないけど寝てる間に激痛来たら怖いんで
「安定剤代わりにしばらくなら使っていいよ」と主治医が退院時に持たせてくれたので。
皆さんは退院と同時に痛み止めと縁切れました？
痛み止め使っても朝起きると傷がこわばってる感じがあります。
いつになったらマシになるかなあ・・・
「日にち薬」とわかりつつちょっと焦りもでますねえ。

＞あとは、何故か、横向きに寝るのはまだ痛いかな。
横向きって胸骨に負担が結構かかるんですよね。
それから私の場合、くまさんにお話したとおり、両肺がへっこんでいたせいで両方にドレイン（管)入れられたんで両脇あたりがまだ痛い（悲惨）傷よりも痛いときありますしね。

同病者集まって、情報交換もして皆早く元の身体に戻るといいですね（＾＾）

■2002/08/19 あっさり無罪放免でした （ｔさんの掲示板へのＯさんの書き込み）

今日は退院後の初外来でした。外科の先生の方です。
まず血液検査（緊急って書かれた検査箋でした）とレントゲンを済ませ
（これも至急現像ってかかれてました）主治医の元に行くと
既に主治医の元には撮りたてほやほやのレントゲン、
主治医の目の前のＰＣに血液検査の結果データーが届いてました（◎◎）早いなあと感心しきり。

で、「骨の接合もきれいだし血液検査も問題ないし」と傷口のテープを
はがしてくれて「じゃ退院後１ケ月になる来月の１２日に形成の先生の
予約入れとくからね。傷口のチェックとリザベンの薬を止めるか続けるか
指示受けてな。僕のとこには次は１２月でいいからね」

・・・こんなあっさり退院後１回の外来で放免ですかあ？？？
とびっくりしました（＾＾；）
確かに目の前のレントゲンには、２ケ月前のレントゲンで素人目にも
わかった大きな腫瘍はもう映ってないし、骨もキレイに見えるけど
こんなあっさり終わられたら不安だよお・・・と思いましたけど
それだけ順調なんだろうってことで納得して帰ってきました。
「胸にすごい力がかかるような事は年内はしないようにね」との事でした。
注意事項それだけ（＾＾；）あ、私の病名、ｔ さんとお揃いでしたよ。

それにしても過ぎてみれば、あっという間の日々でしたねえ。
くまさんに初めてメールした際に「手術も喉もと過ぎればそう痛くも
なかったです」ってお返事をくれたんですけど、今まだ痛みが残る身でも「そう痛くもなかった」って思いますもん。
それよりも「悪いものかもしれない」という疑いかけられてから、ＣＴや腫瘍マーカーの検査結果が判明するまでの精神的負担の方が辛かったような気がしますね。

痛み止めとは縁を切れたものの、ちょっと痛みはあるし、傷口付近がちょっとしびれてるし、まだまだ療養生活が続くんですが
くまさんやｔ さんの体験が聞けるので不安は少ないです。
ホントに感謝です。確かに疲れやすくて肩凝りますね。
私のつたない経験も、情報の少ない「前縦隔腫瘍」の患者さんの役に
立てると良いんですが。

■2002/08/19 無罪放免されました （Ｏさんからいただいたメール）

くまさんこんにちわ。Ｏです。
暑い日が続いてますが、体調いかがでしょうか？

私の方は、今日は退院後初外来でした。
詳細は ｔ さんとこに書いたんですけど
外科の方へは１２月までこなくていいと、
あっさり退院後１回の外来で無罪放免でした。
病名は ｔ さんとお揃いです（＾＾；）

喉もと過ぎれば・・・まさにその通りで、そう辛くも
痛くもなかったような気がします。この経験が
「前縦隔腫瘍」・・・この物々しい病名に不安を感じるだろう
患者さんの役に立てるといいんですが。

私自身でもＨＰ等を作って書き込もうかと思ったのですが
知識もないし、くまさんほどのユーモアセンスもないし
くまさんの体験記を超えるものを作れそうにないので
やめときます（＾＾：）

ｔ さんちでの書き込みも、ｔ さんが了解でしたら
良ければ、「同病相励ます」に入れてくださいませ。

そう言えば外来でも病棟で一緒だった方、何名かに
ばったりで「あー、久しぶり。元気？」「ちょっと元気って
聞く？ここ病院よ」「そういえばそうだね」とか
和気あいあいと喋ってきました。
一つ屋根の下、同じご飯を食べてきた者同士の
妙な連帯感を感じられたのも入院のオマケですね

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