2001年の9月の頭ごろ、寝る前に突然、胸の痛みを覚える。
胸骨の下あたりが痛くて、それも、なんか骨自体がズキズキ
痛むような感じ。でも、胸なんてぶつけた覚えもないぞ？
冗談混じりに妻に「くまが寝てる間に肋骨踏んだりした？」
って聞いても、無論そんなことはないという答え。「胸の痛み」
ということで、妻もやたら心配する。
息苦しさは覚えない。
それに、いわゆる胃の痛みとは違っている。
そのときになって思ったのだが、胃の痛みやいわゆる腹痛と
ちがって、胸の痛みって不安じゃあないですか？別におなかが
痛いのを軽視するつもりはないけど、でもおなかが痛いことは
よくあるハナシだしねぇ．．．．
気胸？ 結核？ 心臓になにか？
「家庭の医学」をひいてみてもさっぱりわからない。
そもそも、スキューバダイバーにとって、肺の病気は致命的。
先ずは気胸を疑ったのもそのせい。心臓疾患だったら、もっと
ヤバいし。
ちょっと仕事で、いろんなプロジェクトがからんでいる時期だけど、
時間を作って病院に行ってみることにしよう．．．．
練馬総合病院に行く。
ここの内科はやたら混むので好きではない。
ただ、家から一番近い総合病院なので、ここに行くしかない。
そもそも、練馬区には総合病院が少なすぎるような気がする。
例えばお茶の水の例だと一つの駅の周りに医科歯科、順天堂、日大、
三楽．．といくつもある。通常の病院や医院を加えたらその数は
いくつになるだろうか？
練馬区は、区全体でも、せいぜい日大光が丘と練馬総合病院くらい？
必然的に慢性の混み具合になってしまう。
その上、練馬総合病院は、事務のオペレーションがやたら悪い。
あちこちに「診察カードをこの機械に入れてください」とかという
張り紙が無秩序に貼ってあるのだが、うろうろしている人が多い。
看護婦さんや事務員の人同士が衝突しそうになる光景も良く見られる。
動線分析もまともに行われていないということだ。
もちろん、事務のオペレーションよりは医者の腕、医療技術にプライ
オリティがあることは当然。しかし、余計な患者を待たせないという
ことも必要なのではないだろうか？
これは、前述のように練馬総合病院だけの問題ではない。練馬区の
地域医療の問題のような気がする。
．．．というわけで、結局朝から夕方までかかって、レントゲンの
検査を終えた。
丸一日かけておこなった検査の結果が出た。
（この日記も、過去を振り返って書いているために、必ずしも9/16では
なかったと思う。）
診断は「逆流性食道炎」ということ。
特にレントゲンにも問題はないし、他にもなんら悪いところが
ないという。そんなものかな？とも思うが念のために聞いてみる。
くま「先生、なんかズキズキする痛みがあるんですけど、その
『逆流性食道炎』でもズキズキ痛むものなんですか？」
先生「そういうこともあると思います。とりあえず様子を見て
ください」
結局『逆流性食道炎の患者さんへ』というパンフレットと、
ガスター（胃薬）の処方箋をもらって、練馬総合病院を後にする。
なんとも釈然としないが．．．．
今（2002年1月22日現在）、そのときの言われた病名が間違って
たことは分かっている。ただ、そのことをもって、そのまま、
練馬総合病院の医療技術に問題があるとか、そのときが誤診だっ
たとかと決め付けることはできない。
昨年9月現在だったら、まだ病巣が小さくて、三楽病院（入院をする
病院）でも見つけられなかったかもしれない。また、練馬総合病院
の先生も「様子を見てください」と言ったわけで、胃薬で直らなかっ
たらまた別の検査をしてみてくれようとしていたわけだから。
ただ、病院の、というよりは区の医療体制の不備のせいで慢性的
に混雑をしている病院で丸一日待たされたあげく、胃薬をもらって
帰るのは、なんともはや、という感じだ。
練馬区！なんとかしてくれ！
|
■2001/10/15（月）
やっぱり逆流性食道炎？ |
どうしても納得ができなくて、近所の医院に行く。
（この日記も過去を思い出して書いています。現在は2002年1月22日）
食道炎がどこが痛むが分からないけど、少なくとも起きようと
して肋骨のあたりに力を入れたら痛むというのもヘンだろうと
思う。そこで、近所のかかりつけの整形外科に行って見る。
そこは整形外科とはいえ、内科、小児科もやっている医院なので。
そこでは、むしろ、事実として「胸骨のすぐ下（内側）が痛む
場合に、逆流性食道炎がありえるのか？」ということを知りた
くて先生を訪ねた。
結論は、「逆流性食道炎というのは、悪い線ではないと思いますよ。」
ということ。「総合病院で検査の結果そういわれたんですよね？
ズキズキ痛むというのもありえないことじゃないんですよ。」と。
そんなもんなのか、と、納得する。別のお医者様もそういうなら、その
とおりなんだろう。と、ちょっと安心。
「でも、胃薬をしばらく飲んでみて、それでも直らないようなら、
より詳しい検査を受けてみるのもいいかもしれませんね」
とも言われる。 結論から言うとこっちが当たっていたんだな。